ボーカリストがバンドでアンプを使うとき

Fender_Deluxeアンプ外観ボーカリストのための楽器

ボーカリストがバンドでアンプを使うことってあるんでしょうか?

ボーカリストは、ほとんどの場合PA卓をとおしてマイクから声を拾います。そうでない場合もあるにはありますが、まぁ稀でしょう。

 

バンドでボーカルをやっている方の中には、ギターを抱えながら歌っている人、ギターや鍵盤で弾き語りをやっている人、珍しい所ではボーカルと管楽器(例えばサックスやトランペットなど)を組み合わせてライブやレコーディングを行なっている人もいるでしょう。

今回はその中で、よくあるパターンの

ボーカルとハーモニカ

の組み合わせに絞ってお伝えします。

最近、またハーモニカを演奏する人口が増えてきましたし、お問い合わせを頂くことも多くなってきました。在籍生徒さんからもマイクやアンプについて、いくつかのご質問をいただいております。生徒さんだけではなく、このページに訪れてくれたあなたの何かの参考になればと思って記事にしました。

ハーモニカアンプ これがお気に入り♪

今回の記事の内容をひと言で言うと次のようになります。

ハーモニカをアンプで演奏する場合、
マイクとアンプの相性は大事です。
あなたの好みに合ったシステム設計をしましょう。

といったことでしょうか?

人は何かに対してこだわりがあればあるほど、あまりネットでポチッという買い物はしない。僕はそう判断しています。

外見だけでは分からない感覚、触覚(例えば服の着心地)や聴覚(楽器の音色)などもありますからね。

話を戻しましょう。ということでアンプはマイクとの相性が問題。ここでハーモニカ用マイクについての復習もしておきましょう。

ボーカリストだけの道具ではないマイク
マイクといえば、ボーカリストが使うもの。そう思っていませんか? 何もマイクはボーカルだけの道具ではありません。楽器プレイヤーの方は分かると思いますが、楽器にだってライブの時、レコーディングの時、マイクを使いますよね。 今回は、ボーカルに一番近い楽器(と、僕が勝手に思っている)、ハーモニカ...

厳選ハーモニカアンプ

ここではコンボ型とプリアンプ型とに分けて書きます。もちろん良いアンプはたくさんあります。これまでの中で、室長が使ってみてよいと感じたツール4つを載せておきます。

【コンボ型(箱型)】

コンボアンプとは、増幅回路(プリアンプ・パワーアンプ)とスピーカーがひとつの筐体に収められたアンプを指します。 上の画像のような小型の自宅練習用からステージで使用するような大型のものまで多くのバリエーションが存在します。

引用●ナルガッキ サイト

室長が好んで使うハーモニカアンプ4種

コンボ型アンプ

Harpist300A←写真は、12AX7Aのプリ管(真空管)を変えているところです。
HP-300A Harpist/ GUYATONE (東京サウンド)
◆出力
◆入力インピーダンス
◆外形寸法
◆スピーカ
◆真空管
◆重量
max 60W / normal 30W
1MΩ
420W×360H×220D(mm)
12inch×1個
12AX7A×2本
10㎏
読者のあなた
ハーモニカ専用のアンプなんですね?

室長
そうです。ハウリング防止対策をしているのがとても良い感じです。
 
GUYATONE (グヤトーン)という名前を聞いて「懐かしい」と感じたあなたは、相当の楽器マニアです。東京都杉並区の高井戸に本社があったんですが、もうなくなってしまいました。今はヤフオクや楽天市場で中古品しか出ていないようです。

なんだかんだ言ってもこのアンプを一番長いこと使っています。今は亡きウィーグハープセノオ!妹尾隆一郎氏、そして八木のぶお氏、石川二三夫氏、続木力氏の4人が監修。ビンテージマイクから現在のマイクまで対応できるハーモニカアンプをということで作られました。
確か、1994年だったと記憶しています。すぐに買いに走ったもんね。(笑)

チューブ(真空管)アンプです。トーンコントロールは、ギターアンプに近い感じから、発想を変えてオーディオの回路に近いトーンコントロールに切り替えられるのが良かったです。そして音圧もばっちり、バンド全体で「ガーッ♪」と音を出している時でも埋もれません♪
Fender VibroCamp EL
Fender® EC Vibro Champ / Fender USA
◆出力
◆入力インピーダンス
◆外形寸法
◆スピーカ
◆真空管 プリ管
     パワー管
◆重量
normal およそ5W
1MΩ(インプット1)/136kΩ(インプット2)
420W×360H×220D(mm)
8inch(4Ω×1個)
12AX7×2本
6V6GT×1本 / 5Y3GT×1本
7.5㎏
読者のあなた
あ、ツィードですね。

室長
そうです。僕もツィードは大好きです。
 
読者のあなた
FenderのChampって聞いたことあります。有名ですよね。あれ?このECって?

室長
はい。あの、エリッククラプトンの指示で設計、製作されたアンプなんです。
 
ロック界、3大ギタリストの一人、エリック・クラプトンモデルのChampです。ビブラートスピードの機能がついていますし、フットスイッチのオンオフでビブラートの切り替えができます。

正直、音色は一番僕好みだと感じています。この音を聴くと、マイクとの組み合わせはどうであれ、「やはりアンプはアナログでシンプルな方が良い」そのように感じるのです。INPUTが2つあるのも重宝しています。マイクの高低インピーダンスとの組み合わせが広がるからです。

確かに出力は5W程度と低いです。ただ、ライブの場合、マイキングしてもらって音色を含めたひずむ具合はアンプ側(こちら側)で。そして音量全体はPA側でやって頂くことで、納得いく音が作れます。

*もう1ランク上で持ち運びに便利な「Pro Junior IV LTD Tweed/出力15W以上」もいいです。もう1台持って使い分けたいところですが予算が・・・。

プリアンプ型

BEHRINGER Tube UltragainMIC200
Tube ULTRAGAIN MIC200/ BEHRINGER
◆周波数帯域 
◆出力レベル
◆入力インピーダンス

◆外形寸法
◆真空管 プリ管
◆重量
Mic入力 10Hz~47kHz / Line入力 10Hz~55kHz
可変(+26から+60㏈)/max +26dBu@100kΩ
XLR 約2kΩ / 6.3mmTRS 約1MΩ
135W×64H×135D(mm)
12AX7
およそ500g
読者のあなた
あ、これボーカル用にも使えるマイクプリアンプじゃないですか!?

室長
そうです。ひとつ持っていると、ライブでもレコーディングでも重宝します。DI(ダイレクトボックス)としても使うことができます。
GAINコントローラーで入力のレベルを調整。OUTPUTで出力を設定できます。

PREAMP MODEでは、アコースティックギター向け、エレキギター向け、ベース向け、キーボード向け、ピアノ/グランドピアノ向け、パーカッション/ドラム向け、発声/ボーカル用、ニュートラルなサウンド用、暖かいチューブサウンド向け、マルチアプリケーション用などなど、計16種類ものプリセットが用意されています。

ハーモニカの場合、WARM+VALVE 暖かいチューブサウンド向け。これ、昔ボーカルでも使っていました。かなり太い声が出ます。またはLIMITER+A-GTR。アコースティックギター向けなんですがハーモニカに使ってもタイトな音になります。

時々、息の吹かれを少なくさせるためにディエッサー代わりにLOW CUTスイッチを押して使っています♪
SANS AMP Classic
SANS AMP Classic/ Tech21.NYC
◆出力インピーダンス
◆入力インピーダンス
◆外形寸法
◆重量
100kΩ(-10㏈) 
1MΩ(-10㏈)
101W×58H×116D(mm)
およそ410g
読者のあなた
これ、チョー有名なエフェクターですよね!

室長
ご存じでしたか。販売当初から重宝されていました。特にレコーディングの現場でよく使われていた記憶があります。
SANSAMP CLASSICは、現在のTECH 21のプリアンプ技術の元祖となるモデルです。
元々は、「ライン入力でもチューブアンプに近いサウンドを!」の売り文句で販売されたチューブアンプエミュレーターです。この箱、1台で結構な多機能。名機とまで言われました。

1.エフェクターとして
オールド・フェンダーから改造マーシャルまで、スイッチ、セッティングの変更だけで ライブ・プレイが可能です。 ベース用としても太いサウンドをクリエイトすることが出来ます。
僕はフェンダータープに合わせています。一番ハウリングが少ないからです。Characterのスイッチは、5.Bright Switchと6.Vintage Tubes をあげたセッティングで使っています。

2.ライン・レコーディング用のアンプエミュレーターとして
アンプマイキング等に時間を費やすことなく、Classic 20 を直接ミキサー&レコーダーに接続するだけで、チューブ・アンプらしいサウンドが得られます。書いてありますが、何となく乾いたひずみ方をするのが気になりました。ホーンセクションのようにハーモニカを演奏する場合はこれを使ってもいいと思っています。(どちらかというと、粘っこい歪みの方が好きです)

3.ダイレクトにPAシステムへ
レコーディング同様、直接ミキサーに接続できるため、メイン・システムから出力できます。

4.ステレオやヘッドフォンと直接接続が可能
Classic 20 は、ステレオに直接接続しても使用できます。 ヘッドフォンを直接アウトプットにつないでモニターしてみましたが、若干、本当に若干の「音ヤセ」が気になりました。♪

【ツィード】

イギリス、スコットランドの毛織物の一種。 元はボーダー地方のツイード川流域で作られた。 本来は、スコットランド産の羊毛を手紡ぎした太い糸を手織りで平織りまたは綾織りにし、縮絨起毛させない、粗く厚い織物。Fender社はそこに注目。当時(1952年頃~1960年頃まで)の旅行カバンにもよく使われた丈夫なツイードで覆われたされた、アンプの種類である。

引用●ウィキペディアより

 

【DI(ダイレクトボックス)】

エレキギター、ベース、キーボードなどの楽器を、直接ミキサーに接続する為にインピーダンスを変えて接続しなければなりません。その為の変換機です。ダイレクト・インジェクション・ボックスを略してDI(ディーアイ)、またはダイレクトボックスと呼んでいます。

引用●サウンドハウス サイトより

マイクと同じで自分に合ったものを選ぶのには時間がかかる

これら、4種類のコンボアンプとマイクプリアンプに、今現在持っているマイクを全てインプットさせて音を確かめてみる。

まぁ、気の遠くなるような作業なんですが、研究熱心な人は、これが面白かったりもします。楽器にのめり込んだことのあるミュージシャンのあなたなら、分かりますよね、ね?

コレクターとの違いは、とにかく全部の組み合わせを確かめないと気が済まないことです。

おやおや?誰ですか?

読者のある人
また始まったぁ、気になりだしたらのめり込む室長のクセが・・・

なんてこと言っている人は・・・(^o^;)

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