教わることと教えること

教える教わる スクール探しと受け方の達人

あなたは、これまでボイストレーニングで習ったこと、またはボーカルトレーニングでの歌い方などを人に伝えることが出来ますか?ボイストレーニングを習ったことのないあなたの友人に教えることが出来るでしょうか?

ある一定のレベル以上でないと教えることなんて無理という人もいるでしょう。また、中には教えることなんて絶対にしたくない。こんな人もいることでしょう。

しかし、僕は断言します。

教わったことであなたにワクワクした気持ちがあれば、そのことについては教えることができるのです。

感動するお芝居や映画を観た後、人に伝えたくありませんか?それと似たような感じです。

グループレッスンをしていた頃でした。出来ない生徒さんをできる生徒さんが教えているのです。中には僕よりも説明が上手な生徒さんが何人もいます。このような生徒さんは「教え上手」の才能があります。

教わると教えるは表裏一体

これは素晴らしい気づきでした。

一般に職業が先生の人は教え上手な方が多いようです。ワンバイブスの生徒さんでも何人か先生として働いている人もいます。

さて、まだ飲み会や親睦会がリアルで出来ていた頃、

あー、この生徒さん、教えるの上手そうだな。

と感じたことがありました。

教えることが出来れば、ご自身が理解できているので、どんどん伝えていってください。ひょっとしたら、教えるの、ボクよりうまいかもネ。

なんていうことを言ったことを思い出します。

先生(トレーナー)の前で偉そうに!

なんて思わないでください。自慢にならない感じでス~~ッと自分の言葉で説明できるのです。人に教えることが出来れば、あなたの歌は伸びている証拠なのですから。

あなたは何型?

あ、これ、血液型の話ではありません。あなたの持っているインプットの型アウトプットの型をお訊きしたかったのです。

  • インプットの型とは、教わる場合
  • アウトプットの型とは、教える、伝える場合につかいます。

同じ教案、教材を使っても効果は人それぞれの結果になるのです。考えてみればこれって凄くないですか?さらに教えるトレーナーが加わると、また異なった結果となるわけです。

あなたの習得パターンを知らなければなりません。インプットの型とアウトプットの型です。タイプ、スタイルと言ってもイイでしょう。それらタイプ別に表してみました。

  1. イメージ型
  2. 身体感覚型
  3. 理論型
  4. イメージ・身体感覚型
  5. イメージ・理論型
  6. 身体感覚・理論型
  7. イメージ・身体感覚・理論型

インプットとアウトプットの型

インプットとアウトプットの型が同じタイプの人もいますし、違う場合もあります。詳しくは、ワンバイブスの『パフォーマンス活声課®』の一度気軽に体験レッスンを受けてきっかけを掴んでみてください。この体験レッスン1回ではすべてお伝え出来ませんが、あなたにとっての有益なヒントになることでしょう。

ちなみに僕は、

インプット アウトプット
歌うこと 身体感覚・理論型 イメージ・身体感覚型
ハーモニカ イメージ・理論型 イメージ・身体感覚型

です。

あなたが好きなもの得意なものは教えられる・・・はず

私は感覚型だから。感覚で分かるタイプだから。

よく女性の生徒さんからこのようなことを言われます。ここでは正しい間違っているということではなく、このような感覚型の人が相手に伝えたり教えたりする場合、言語化で伝わらないことが多々あるのです。

そのような人が教えた時、自分自身の感覚で伝えてしまうので、ビリーフやインプット、アウトプットのタイプを勉強していなければ、暗黙知、手続き記憶を自分の得た感覚で伝えてしまうのです。

経験だけでは人に教えられません。あなたに素晴らしい経験があっても、自身の経験をそのまま生徒さんに伝えるだけでは、能力の異なる生徒さん達を成長させることは難しいはずです。本人に悪気はありません。でもこのようなことが教える-教わるのコミュニケーショントラブルになってしまうのです。

 

なんで?どうしてこんなことが出来ないんだろう?

自分自身の得意や強みは自分では気づきにくいと思いますが、ジョハリの窓や価値観のワーク、ピア・ラーニング(グループレッスンのようなもの)を行なうことで見えてくることもあります。

得意なことや強みは、あなたが一番こだわってお金を使ってきたことに最大のヒントが隠されています。それだけ大好きなことに投資をしたわけですからね。

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あなたが嫌な思いをしたことほど人に伝えられる

あなたは、

得意なこと、好きなことは比較的教えるのは簡単だけれど、苦手なことは人に教えるなんて、とてもとても・・・。

そのように感じていませんか?

逆にコンプレックスで悩み抜いてきたものも、自分の中にある大切な教える素材となり得ます。歌うことを例にしてみましょう。

音程が悪かったとしましょう。歌うと♭(フラット)ばかり指摘されている人がいたとしましょう。

試行錯誤をして結果を出した人の方が、長期間体が覚えているのです。 人一倍、他人より執着しているから教えたり伝えたりする時に、上達のストーリーがビンビン感じられます。

コンプレックスに向き合い克服することで、教え方や伝え方のスキルを上げることは十分に可能です。
コンプレックスと向き合い克服できた人だからこそ、生徒さんの「出来ない」や「自分には才能がない」というネガティブな気持ちに寄り添いながら、成功できるカリキュラムを開発することが出来るのです。

人一倍努力をし、試行錯誤をして独自の「出来たパターン」をつかみ取った人は、非常に教え方が上手く人気の先生になるケースが多いようです。

何故なら、分かりやすくかみ砕いた説明が出来るから。そして、生徒さんに対しての共感力があるから。生徒さん目線に近いからです。

元々はマイナスからスタートした人の方が、人に伝えられるようなアプローチ、メソッドが構築されやすいでしょう。コンプレックスの克服はあなた自身大切なことだと意味づけを変えて再定義づけしてください。

まとめ(比較)

今回のまとめです。

得意な分野 自分が好きなこと、得意なことで一番の金を使ってきたこと、こだわってお金を使ってきたことが、仕事となりそうな好きなことになる。
暗黙知(経験や勘によるスキーマで、本人は言語化していない状態で持っている。言語化が困難)
イライラは、教えられる強みになる。「何でこんなことが出来ないんだろう?」
コンプレックス
のある分野
コンプレックスで悩んできたものも自分の中にある大切なリソースとなる。
悩んで解決したもの/悩んでいる最中のもの。
コンプレックスは教えられる強み、不のこと、マイナスは人に教えられる。
出来ないという人の気持ちが分かる。
努力して達成できるプロセスを具体化できる。

ボイトレの8項目の中で、あなたのが最もな項目をひとつ、最も苦手な項目をひとつ選んで、教えるイメージをしてみてください。相手に伝えるイメージでも構いません。

これも、歌が上手くなる、声が良くなるトレーニングのひとつだと意味づけしてみてはいかがでしょう?

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