日本語と音楽のリズム

リズム上達 ボイトレジム

今回は日本語のリズムと音楽のリズムについてお話しましょう。

メロディが難しい曲の場合あなたはどのようにしていますか?ひとつひとつメロディをとることも大切ですが、まず分けて考えてみましょう。

  1. リズムを考える:まずタイミング、長さ短さを感じながら合わせていく
  2. 音程を考える:インターバルを確認しながらピッチを合わせていく。声のチューニングをしていく

今回は1.です。

2.については 音程 をクリック、また検索窓から検索して関連記事をあたってください。

言葉のリズムと音符のリズム♪

言葉のリズムと音符のリズムを考えるときに、どちらでアプローチをしていくかということがあります。

音符日本語に近づける歌なのか
日本語音符に近づける歌なのか

音符日本語の言葉に近づける場合、日本語の場合、拍(モーラ)、音節(シラブル)、フットといった音どうしのまとめ方があります。まずそこから考えないとなりません。
逆に日本語の言葉音符に近づける場合、身近な音楽のジャンルではラップがありますね。

音のまとまりについてはこちら

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絶対リズム感、絶対テンポ感はあるか?

SNSでこれを問うた時に、ミュージシャンからの反応、コメントは様々でした。そのままコピペすると問題になりますので、要旨を変えないで言い回しを変えた文面(同一性保持権を侵害しません)を載せてみました。

こちらです。

  • 運動神経にも関係してきそうな気がする
  • 「絶対リズム感」は脳の仕組み上、不可能
  • 太鼓をたたいている時は素晴らしいリズム感なのに、踊らせてみるとリズム感がまるでない
  • ダンスはとても上手いのに歌のリズム感はからきしダメという人
  • 仮に用語があるとすれば、絶対リズム感は既に身体中に染み込んでるリズム感。先天的なもの。相対リズム感は訓練によって得たリズム感。後天的なもの。
  • 絶対音感は記憶が絡んでる。同じようにリズム感も記憶してしまえばいい(記憶の精度で絶対リズム感の有無が変わる) ガンマ波とリズム感
  • 数字がある場合は絶対的と言えるけど、リズムは感性の範疇である
  • 音感もリズム感(テンポ感)も、波動と考えれば同じもの
  • BPM120と121の違いが分かるア-ティスとがいるらしい。

このように答え方は様々でした。SNSでコメントを頂いた皆様(僕の知っている限り全員ミュージシャン。生徒さん含む)、ありがとうございました。

要するに、絶対リズム感、絶対テンポ感といった用語はないと思います。ただ、ミュージシャンの皆さん、一度は近いことを考えたりイメージしたことがあるのではないでしょうか?

言語学の拍と音楽の拍

この話はさらに発展し、人の言語によって持っているリズム感が変わるというところにまで進んでいきました。シュプレヒコールがハネているとかベタだとか・・・。強弱アクセントの言語と、日本語など高低のアクセントを持つ言語との違いで異なってくるとも言われています。

よく、レッスンでも話しているんですが、日本語の拍と音楽の拍の微妙な意味合いの違いを理解しておくことが大切です。

音楽でいう拍とは、音として現れる場合とそうでない場合がありますが、リズムの大切な要素となるのです。

日本語は時間的な音のまとまりとして拍(モーラ)があります。ひとつの拍ではほぼ同じ時間の長さで発音されます。音の長さを表す単位であることは、日本語でも音楽でも同じなんですが、音楽の分野でいう所の拍と微妙に違いますのでややこしいです。

だからといって、日本人に絶対的なテンポをキープする感覚があるのかどうか?先ほども見てきたように意見の分かれるところです。

どこに音がはまるか?

おんとは、誤解を恐れずに言うと表音文字である仮名です。

以前、歌詞のことを書いたときにも関連コンテンツとして挙げていました。

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  • 歌詞を仮名で書いた方が音の処理方法が分かること
  • 特殊拍(撥音の「ん」、促音の「っ」、調音の「ー」)の処理の仕方で歌を上手く聞かせる誤魔化し術(笑)ができること
  • オモテ拍で手を叩いたときにどの音にハマるか?ウラ拍ではどうか?が体感できること

などです。

思うようにタイミングがとれない人は、オモテ拍にどの音がノッているか?ウラ拍には音がハマッているか?が分からない人が多いのです。音楽では、言葉の音が音符にノルとき、オモテ拍は必ずしも子音から始まるわけではないのですから。

4拍連続で手を叩いた(クラッピング)ときに、その音が子音ではなく、母音の場合だって十分考えられるのです。

昔から言われている練習で賛否両論あるのですが、四分で手を叩きながら、八分で手を叩きながらといったやり方は、叩いたところに子音が来るのか?母音が来るのかを確かめる事にもなるため、一概に全否定も出来ません。

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