歌えないスランプ時期!そんな時にはこれを提案します

think_microsoft_c.c スクール探しと受け方の達人

あなたは、歌の練習をしていて順風満帆でしょうか?あなたの歌は日々上達していますか?

人によっては、三歩進んで二歩下がる人、ある程度までは成長するのにそのあと伸びない人(定着化→化石化)、ボイトレをやればやるほど下手になっていく人など、さまざまな習得タイプがありますね。このあたりの所は以前、こんなコラム記事を書いてありますので、伸び悩みの種類に対しては、こちらを参考にしてください。

ここでは、別の切り口から具体的な事柄を提案していきます。ボイストレーニングやボーカルレッスンを受けているあなたは、一緒に考えてみましょう。

歌とメタ認知ストラテジー♪

ちょっと学習ストラテジーのお話をさせてください。

実は、このストラテジーの話が、スランプ脱出へのきっかけだと考えながら書いています。経営の分野では「戦略」と訳されている用語です。日本語教育の分野ですと、

学習者が言語を習得するために、自律的に使う方策や方略

とされています。

偉い先生によって、いくつかの分け方があるんですが、最も有名なのは、レベッカ・オックスフォードの6分類によるものです。普通は言語学習に当てはめるんですが、これを歌うことに当てはめてみると、以下の表のようになります。

名称 下位区分 実際の例
直接ストラテジー 記憶ストラテジー 記憶する作業 歌詞とメロディを覚える
認知ストラテジー 曲の進行を把握する 課題を発見して練習をする
補償ストラテジー 足りない部分を補う 例えばハモれない時、主旋律を歌ってしまう 歌いやすいメロディラインを勝手に?作ってしまうw
間接ストラテジー メタ認知ストラテジー 計画を立てる 自分の歌声を評価する 調整する
情意ストラテジー 感情の面 不安を軽くする リラックスや寛げる雰囲気づくり 自分を勇気づける
社会的ストラテジー トレーナーに質問をする 周りの上手い人から学ぶ

実は、このストラテジーを使ったスランプ脱出のためのアプローチをしたいなと考えて記事にしています。

例えば、補償ストラテジーのように一見「ごまかし術!」とも思えるやり方が、実は歌うことにとってとても良いストラテジーとなっているのです。このストラテジーのプラスに影響することは、助けを求めることです。自分では出来ないので、足りない部分を人に求めているんですね♪コーラスで音が取れない人が良くやるじゃあないですか(笑)。

反面、マイナスに影響する部分も潜んでいまして、口パクだけで歌わない!これもちゃんとしたストラテジー(方略)なのでぇ・・・ありますww

歌えない時期は誰にでもある

スポーツの世界でも、アスリートたちは上手くパフォーマンスできない時期があります。プロアマ問わずあります。それが人間だと思います。

ここでは、室長が歌えなかった時期のことも書いてありますので、採り入れる入れないはあなた自身です。最終的には、あなた自身が試してみる事で歌えないスランプ時期が解消されるといいな。そう感じています。

ボイトレ伸び悩み救済計画
頑張って練習しているのに、なかなか伸びないことってありますよね。 担当のトレーナーから出された課題をやっていても、「ホントにこれで伸びていくの?」と感じてしまう。 特に、 小さな声でしか発声できない人 音程面(ピッチが悪い、音痴)で課題の残る人 ミックスボイスがなかなかうまくいかない人 いろいろ言わ...

別の曲を歌う

よく、生徒さんに

この課題曲、ワインにするかチーズにするかにしておきましょうか(笑)。

と言っているんですが、これは比喩です(笑) つまり、一時寝かしておきましょう。という意味なのです。

歌えないということは、それだけその曲に入り込んでいる、ということでもあるんです。「木を見て森を見ず」ではありませんが、枝を観ているのかもしれません。今、あなたが歌うことで悩んでいるのはその曲であって、別の曲を歌ってみると、納得のいく歌い方ができるかもしれませんよ。

そして、しばらくたったら

前に歌っていた課題曲をやってみましょうか。

生徒さんにこのように促してみます。ビフォーアフター比較のために、必ず簡易レコーディングしておきましょう。スマホで手軽に録れますね。そうして聴いてみると・・・、あら不思議

わぁ♪前より歌えています(^^♪

グループレッスンを受けてみる

マンツーマンレッスンで煮詰まっている場合、グループレッスンを受けてみると刺激を得られることがあります。スクールや教室によっては、マンツーマンレッスンしか行なっていないところもありますね。または、グループレッスンは行なっていても、コースによってグループレッスンしか出席できない仕組みのスクールもありますよね。

室長がボイストレーニングを受けていた20代の頃、マンツーマンレッスンとグループレッスンを組み合わせて受けられる仕組みでした。これが良かったのです。仲間との親睦にもなります。歌を披露する応用レッスンもありました。そんな時、先生や仲間からコメントを貰うのですが、ドキドキしながらフィードバックを待っていた記憶があります。

賛否はどうであれ、これ、確実に上のストラテジー(補償ストラテジー、社会的ストラテジー)の中に入っていますよね。

実は、ワンバイブスでもグループレッスンとライブの間を埋めるパフォーマンスイベントを行なうべく、準備を進めています。

ライブを観に行く

あなたの大好きなプロのアーティストのライブでも良し。洋楽、邦楽等問いません。民族音楽でも良いのです。

または、友人のライブでも良いのです。

あなたより上手い人のライブを観てください。

なんですが、これは優等生としての書き方。効果的なのは以下のことです。

あなたより下手な人のライブも観ておいてください。

何故か?あなたなら、分かりますよね。(^^♪

歌わないでおく

歌わないでおく。この選択も重要です。全く別のことをやってみるのです。

ただ、そうであっても歌のこと声のことはチラチラと頭をかすめているのではないでしょうか?

今回の内容とは直接関係ありませんが、風邪や喉を傷めて歌えない場合も、歌わないでおくのが一番です。こんなこと、どこのサイトにも載っているでしょう。でもです。

レッスンには来てくださ~いww

もしも熱がない場合、ちょっと頑張れば来れる。そんな状態ならマスクをしながらでもレッスンに来ていただきたいんです。

何故か?

喉が痛くたって熱が無ければ、Zoomなどのクラウドミーティングアプリでレッスンすることも可能です。その時のレッスンの内容は、一緒にストラテジーを考えていく事だってできます。また、アーティスト研究でYouTubeを観ながら、課題曲のバージョン違いについて意見交換、構築ができますからね。

Zoomでのレッスンは、あなたが考えているよりも面倒なものではありません!というよりも、これからの令和時代、対面レッスンやオンラインを使い分けていく事が、あなたの歌を、声を、上達させていく有力な武器になることは間違いありません。

あーっ 分からない。泣

と、嘆く前に使い方の練習は個人でもできますよね。分からなくてもググりながら訊きながら、是非やってください!

実際に僕から提案して、これをやってきた生徒さんは、グングン歌が上達しています。

メタ認知ストラテジーを見直してみよう

もう一度、計画を立てる、自分の歌声を評価する、調整するといったメタ認知ストラテジーを見直してみましょう。

人によっては、一度立てた計画を絶対やり通さなければならないと感じている人がいますが、実はそれが続かない原因にもなっていたりします。柔軟に計画を変更できる頭の柔らかさを持ってください。

あなた直目標は、歌が上手くなることであって、無理な計画をやり遂げることではありません。こなすことだけに懸命だと、結局中身のないモノになり兼ねません。

まとめ 自分のストラテジーをスランプに使おう

スランプでやる気を無くすのではなく、スランプならスランプなりに維持しながらやっていくためには、あなたのストラテジーを見つめなければなりません。モチベーション(動機づけ)の振り返りも必要でしょう。

因みに、室長はやる気と動機づけの違いは大事だと考えています。これらを別として捉えている考え方に賛成です。

この学習ストラテジーが確立されていれば、歌でも楽器の習得でも、ダイエットでもスポーツでも、語学や資格試験の勉強でも、全てに当てはまることなのでは?と感じています。

ただし、時々見直すコトも必要でしょう。人によっては、取り組む分野によって、ストラテジーを変える場合もあると思うからです。

タイトルとURLをコピーしました