きく力を伸ばすために(その1)

右耳きく ボイトレジム

あなたは「きく力」を伸ばすためにやっていることは何かありますか?

ただひたすら好きな音楽を聞きまくっています。

英語のディクテーションやってますけど。

ボイストレーニングというとどうしても良い声、上手い声、好きな声など、発声・音程を中心としたアウトプットに偏りがちです。

しかし、「きく」という受容理解能力のインプットがあってこそ、はじめてアウトプットができるのです。

あなたにとっての歌声、話し声の基準とは?
あなたは、人の歌を聴いた時の判断をどのように行なっていますか?あなた自身の声や歌の判断はどうですか? 声は一見目に見えないので判断がしずらいと思われがちです。(しかし、音声解析ソフトを使えば「声」を見ることは十分可能ですよ♪) この判断基準について書いていきます。 今回この内容の元になったことは、生...

「きく」ことに関する記事はいくつか挙げてきましたが、ここでもう一度整理しておきましょう。

4技能の中で一番エネルギーを使うのは「きく」こと

4技能の中で一番エネルギーを使うのは「きく」ことです。だからなおさら大事にしたい能力です。何故聞くことがエネルギーを使うのかは、次回に譲ることにします。次回、

  • 音楽分野での聴く(ボーカル目線から)
  • 話し言葉での聴く⇔訊く(コミュニケーション能力の視点から)

に分けてお伝えする予定です。今回は「きく(聞く、聴く、訊く)」をサッとおさらいしています。

4ginoh

▼四技能のコト

レベルアップしたいボーカリストが必ずやっていること(その3)
『レベルアップしたいボーカリストが必ずやっていること』2回目の記事はいかがでしたか?前回の内容は、対照に着目して同じ曲の日本語バージョンと外国語バージョンを幾つか取り上げてみました。 その1 その2 今回は(その3)の最終回です。 歌う行為の背景にあるものを理解し、その人なりの準備をしている♪ 今回...

Clubhouseでボイトレやろう!?

最近話題となっている招待制の音声配信SNSアプリClubhouse(クラブハウス)に参加したり配信する場合にも、「きく」ことが重要になってくると思っています(笑)(確信しています)

音声配信をする

聞く

参加ができる

と言うことは、音声情報をしっかりと聴き取らないとなりません。おまけにリアルの対面ではないため、きき方話し方の改善が必要です。ますます言葉を大切にして発しなければならない。

Clubhouseが流行るほどボイトレも必要となるのか?!

高コンテクストの日本人がどこまで使いこなせるのかは、しばらく様子を見てみないと判断できません(笑)何故なら、

自分の声が嫌い

 

自分の声なんて分かんないよ。

と言っている人に相手の声を聴くことが出来るのでしょうか?ましてや話の内容を把握するなんて、無理なんじゃないでしょうか?アルバート・メラビアンの法則を思い出してください。

▼(アルバート)メラビアンの法則の書いてある関連ページ

伝える声力アップコース(話し方・読み方声トレ)
伝える声力(つたえるこえりょく)アップコースは、2020年5月より、新コース「パフォーマンス活声課®」に統合されました。 これまで以上に良いコースづくりに励んでおります。よろしくお願い致します。 ▼オンライン・対面の融合型レッスン 話し方から就活、オーディション、プレゼンまでのボイストレーニング♪ ...

Clubhouseがいくら「今」を代表するアプリでも、

自分の声を理解して相手の声に耳を傾けていなかったら、流行っているだけのツールを使っても意味はない!

そう言っている人もいます。僕はこの意見は正しいと感じています。

もちろん、知り合いや友人ミュージシャンの中には、

試す→測定→改善

を繰り返して、使いやすいツールとなるように試行錯誤している人もいます。

今一度「きく」というコミュニケーションについて

コミュニケーションのための「きき方」講座はたくさんあります。

しかしどんな講座でも共通することがあります。それは根本にある

  1. なぜきくのか?
  2. どのような段階を経てきくのか?(「きく」プロセス)
  3. きいても、人によって理解に差があるのはどのような理由からか?

これら3つを探っているんだと僕は考えます。

音楽でも人とのコミュニケーションでも、人から何かのメッセージが自分に与えられていると考えてみると、「きく」ことの重要性がハッキリ分かるでしょう。

何かメッセージがきた場合、スルーしてしまうことの方が多い。

そのメッセージは、たまたま読んだ本やサイトのワンフレーズがヒントを与えてくれているかもしれません。

受け取る準備ができていないと、その言葉があなた自身に入っていかない。腑に落ちないんです。

良い音楽を聴いたとしても、為になる言葉を言われたとしても、そのメッセージに対して

あ、そう。

と聞き流さずにしたいものです。

しっかりと受け取る準備ができている=アンテナを立てている

これをしておくことで

あ、それってあのことにつながるかもしれない。

と気づくことが出来るでしょう。

これらのことは、音楽をやっているあなたでもカラオケ好きな君でも、人との円滑なコミュニケーションをとる場合でも必要になってきます。

人は、自分にとって都合の良い音しかきかない。そして、都合の良い解釈しかしない。

ココが全ての根本だと考えています。自戒の念を込めて書きました。続きは次回にいたしましょう。

音声を研究材料とする場合

今回は「きく」という書き方をしました。聞くと聴くの違いは以下を参考にしてください。

聞くと聴く、そして訊くの違い

さて、同じ「聴く」音声を表現としてではなく、研究材料として使いたい場合、今一度、聴取と聴解の意味の区別を確認するべきです。念のため。

▼音声の録音と聴き取り

音声の録音と聴き取り
2か月ほど前、日本音声学会と日本音響学会が共催で音声学のセミナーを開きました。音声学というと難しそうだなぁ、と敬遠されがちですが、出来るだけあなたに身近に感じてもらおうと記事にしています。 音声と音響は切っても切れない繋がりにあります。2つの学会がコラボしてこのような講座を開くことは、我々ボイストレ...
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