あなたは「きく力」を伸ばすためにやっていることは何かありますか?
ただひたすら好きな音楽を聞きまくっています。
英語のディクテーションやってますけど。
ボイストレーニングというとどうしても良い声、上手い声、好きな声など、発声・音程を中心としたアウトプットに偏りがちです。
しかし、「きく」という受容理解能力のインプットがあってこそ、はじめてアウトプットができるのです。
「きく」ことに関する記事はいくつか挙げてきましたが、ここでもう一度整理しておきましょう。
4技能の中で一番エネルギーを使うのは「きく」こと
4技能の中で一番エネルギーを使うのは「きく」ことです。だからなおさら大事にしたい能力です。何故聞くことがエネルギーを使うのかは、次回に譲ることにします。次回、
- 音楽分野での聴く(ボーカル目線から)
- 話し言葉での聴く⇔訊く(コミュニケーション能力の視点から)
に分けてお伝えする予定です。今回は「きく(聞く、聴く、訊く)」をサッとおさらいしています。
▼四技能のコト
Clubhouseでボイトレやろう!?
最近話題となっている招待制の音声配信SNSアプリClubhouse(クラブハウス)に参加したり配信する場合にも、「きく」ことが重要になってくると思っています(笑)(確信しています)
音声配信をする
↓
聞く
↓
参加ができる
と言うことは、音声情報をしっかりと聴き取らないとなりません。おまけにリアルの対面ではないため、きき方話し方の改善が必要です。ますます言葉を大切にして発しなければならない。
Clubhouseが流行るほどボイトレも必要となるのか?!
高コンテクストの日本人がどこまで使いこなせるのかは、しばらく様子を見てみないと判断できません(笑)何故なら、
自分の声が嫌い
自分の声なんて分かんないよ。
と言っている人に相手の声を聴くことが出来るのでしょうか?ましてや話の内容を把握するなんて、無理なんじゃないでしょうか?アルバート・メラビアンの法則を思い出してください。
▼(アルバート)メラビアンの法則の書いてある関連ページ
Clubhouseがいくら「今」を代表するアプリでも、
自分の声を理解して相手の声に耳を傾けていなかったら、流行っているだけのツールを使っても意味はない!
そう言っている人もいます。僕はこの意見は正しいと感じています。
もちろん、知り合いや友人ミュージシャンの中には、
試す→測定→改善
を繰り返して、使いやすいツールとなるように試行錯誤している人もいます。
今一度「きく」というコミュニケーションについて
コミュニケーションのための「きき方」講座はたくさんあります。
しかしどんな講座でも共通することがあります。それは根本にある
- なぜきくのか?
- どのような段階を経てきくのか?(「きく」プロセス)
- きいても、人によって理解に差があるのはどのような理由からか?
これら3つを探っているんだと僕は考えます。
音楽でも人とのコミュニケーションでも、人から何かのメッセージが自分に与えられていると考えてみると、「きく」ことの重要性がハッキリ分かるでしょう。
何かメッセージがきた場合、スルーしてしまうことの方が多い。
そのメッセージは、たまたま読んだ本やサイトのワンフレーズがヒントを与えてくれているかもしれません。
受け取る準備ができていないと、その言葉があなた自身に入っていかない。腑に落ちないんです。
良い音楽を聴いたとしても、為になる言葉を言われたとしても、そのメッセージに対して
あ、そう。
と聞き流さずにしたいものです。
しっかりと受け取る準備ができている=アンテナを立てている
これをしておくことで
あ、それってあのことにつながるかもしれない。
と気づくことが出来るでしょう。
これらのことは、音楽をやっているあなたでもカラオケ好きな君でも、人との円滑なコミュニケーションをとる場合でも必要になってきます。
人は、自分にとって都合の良い音しかきかない。そして、都合の良い解釈しかしない。
ココが全ての根本だと考えています。自戒の念を込めて書きました。続きは次回にいたしましょう。
音声を研究材料とする場合
今回は「きく」という書き方をしました。聞くと聴くの違いは以下を参考にしてください。
聞くと聴く、そして訊くの違い
さて、同じ「聴く」音声を表現としてではなく、研究材料として使いたい場合、今一度、聴取と聴解の意味の区別を確認するべきです。念のため。
▼音声の録音と聴き取り