声のトレーニングとワーキングメモリー(音楽編)

cd-cover-2978944_640ボイトレジム
Stefan KellerによるPixabayからの画像

前回は、

「声のトレーニングとワーキングメモリー(言語編)」をお届けしました。

今回は音楽の分野でのワーキングメモリーです。まだまだ研究の余地がある音楽の分野とワーキングメモリーについてです!

歌ったり、楽器を演奏したりアドリブをやったり、これって脳の短期記憶をフルに使っているのかな♪

 

音楽とワーキングメモリー

音楽とワーキングメモリーについては、

ワーキングメモリー能力と音楽的スキルの関係に関する検討

といった論文もPDFで上がっていました。

カナダのトロント大学附属ベイクレスト・ロットマン研究センターが発表したところによれば、同じタスクを与えられても、ミュージシャンとバイリンガルの人はより少ない脳の処理能力でこなすそうです。

音楽の教養がなく単一言語を話す人と比べミュージシャンとバイリンガルは、同じ問題を解くのに違う脳の神経回路を使い、少ない脳の処理能力で答えを導き出したということです。

これはプロだアマだ!といった分け方ではなく、ミュージシャン経験を積んだ人全般にあてはまるそうですよ。

セッションって良くないかい?

セッションという音楽スタイルがあります。いろんな分野(とくにIT)で使われている用語ですが、元々は音楽で使われている用語です。

音楽でいうセッション(英: session)とは、複数のミュージシャンが共に演奏することです。バンド活動のように継続的でなく、一期一会の場合も・・・。ギグ(セッション)ジャム(セッション)とも呼ばれていますね。

セッション慣れしているミュージシャンの中には、一見してアドリブをやってしまう人もいます。そう、アドリブが得意な人は作曲もできてしまう傾向にあります。人によっては作曲というよりも替え歌がうまいですね。

〇〇という曲の中に☆☆という曲を入れ込んでみたりして遊んで楽しんでいるわけですよ。不思議なのは、逆に作曲だけできる人が必ずしも初見やアドリブ能力に優れているわけではありません。

何故そんなことがいとも簡単にできるのでしょうか?

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歌う(ボーカル)

カラオケ好きな人には、セッションがあまり得意でない人が多いようです。(当教室生徒さん比較)

楽器の経験がないということもあるかもしれませんが、それよりも

男性トレーナー
トレーナー

ワーキングメモリーを上手に使えていないことの方が大きいのではないか?

と感じています。

どうしてこういうことが言えるのかというと、歌っているときに脳を使っていないからです。

具体的にはカラオケで字幕を追っかけながら歌っているからです。いえいえ、歌詞を見ながら歌うことは否定しません。

昔は、歌詞を覚えて歌った方が良いと言っていました。でも今ではiPadで歌詞を出しながらパフォーマンスができる時代ですからね♪

問題は歌詞の色が変わる字幕を追っかけながら歌う

これが歌のパフォーマンスを下げていることに繋がるからです。

これがなぜいけないのかというと

  • タイミングが取れなくなる
  • その結果リズム感が悪くなる
  • さらにダイナミックな歌い方ができなくなる
  • その他、考えられる理由

カラオケを使いながらワーキングメモリーの容量を増やすためには、1行ごとではなく、

  1. Aメロ➡Bメロ➡サビといったリハーサルマークごとに覚える
  2. チャンク(塊)を意識して歌詞を覚える

などの工夫をしながら練習しましょう。

セッション初見やアドリブで演奏

セッションの出来る人は、楽器のプレイヤーでもありますし、歌えたりする人でもあります。そんな人は初見といって、譜面を一度見てアドリブ演奏できる人でもあります。これはジャズの世界だけではなく、ブルースセッションでもよく見かけます。

ロックやポップスをやっている場合の譜面は、メロディを表す音符で書かれていることはほとんどなく、曲進行の仕方と各種繰り返し記号、キメの部分だけ音符(リズム譜)で書かれてあります。

初見でアドリブ演奏が得意な人は、譜面を見た時にリハーサルマークを追いながら、繰り返し記号に注意を払いながら曲全体の進行に意識が向かっています。だから短い時間で曲全体を俯瞰して捉えたり、聴いたら直ぐに曲を覚えてアドリブできてしまうのです。


 

共通することは、あなたのパートがボーカルでも楽器演奏者でもカラオケでしか歌ったことなくても、曲を把握するには順番があるということを体感しているのです。最初から細かい部分にとらわれ過ぎて全体を見失うことのないようにしたいものです。

✔ 細かな部分よりも、まず大きな塊(チャンク)として捉えられる
✔ Aメロ、Bメロ、サビ、落ちサビ、大サビなどリハーサルマークをつけられる
✔ 細かな音符の前に繰り返し記号(ダ・カーポ、ダル・セーニョ、セーニョ、1括弧や2括弧など)を把握できている

脳科学的にも

男性トレーナー
偉い先生

全体(抽象)を捉えてから具体的に部分を深掘りしていくと、人の記憶に残りやすい!

ということが分かっています。

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脳トレゲームをやるのであれば、ボイトレもオススメ

脳トレのゲームってたくさん出ていますよね。

それらを買ってやるのもいいんですが、是非語学や音楽をやってみてください。楽器ができない人は習えばいいですし、初期投資がかかってしまうと考えている人には、歌うことをお勧めします。

とにかく、ワーキングメモリーの容量を最低限キープ、さらに少しずつ広げていきたいあなたは、シャドウイングを練習方法とした語学、朗読をやってみましょう。また別の表現をしたいあなたは音楽をやってみてください。歌でも楽器演奏でもいいじゃないですか!

ワンバイブス【パフォーマンス活声課®】で行なっています。


 

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