Zoomなどのオンライン会議システムを使ってミーティング、イベント、プレゼン、レッスンや講座を行なったことがある。
今回はそんな方々を対象としています。
「あらゆるデバイスでビデオ会議とメッセージングを簡単に」
というキャッチコピーを掲げているZoomですが、使い勝手はいかがでしょうか?
焦点を絞ってお話しすると、Zoomを使っているときの会話はちゃんとなされていますか?話の内容は伝わっていますか?
これまでZoomでホスト側で行なってきた経験を元に気づいた反省点、参加者側の立場で気づいたこと、全てはこの記事でお伝え出来ませんが、そのアウトラインだけでもお伝えします。
実はここが一番大切なことでもあるからです。
オンライン、気をつけたい「たったひとつのこと」
僕がZoomのことを聞いたのは3年前。使い始めたのは2年くらい前です。当時出始めた頃は、
そんなの使ったってライブ感覚がなくなりますよ。
どうして画面越しにレッスンする必要があるんですか?
と、やらない理由を粗探ししていた人が多かったように思えます。新しいことに取り組もうとする場合、必ず足を引っ張るというか、現状のままで安心をする人たちがいるんですね。
しかし、今年2020年はあなたもご存じのような状況です。もうオンラインの必要性を疑う人はいないでしょう。
さて、オンラインで対話や談話をする場合、気をつけたいたったひとつのことがあります。あなたにはそれが分かりますか?
それは・・・、
送り手受け手共に、
出来る限りマイナスストレスを感じないようにする
これに尽きます!
心理学では良い出来事もストレスを感じると言われています。例えば、合格、結婚、出産などです。
なのでここではマイナスのストレスと書きました。
これからオンライン上で必要とされる声
これからのオンライン時代に備えて、設備投資をしよう。オーディオインターフェイスやマイク、webカメラ、あとは、、、
もちろんそのようなハード面も大切です。ただし、
ここでお伝えしたいのは、ソフト面。あなたが意識をして変えていく面のことです。マイナスのストレスをできる限り減らすには、送り手がどんなに設備投資したところで、受け手側がスマホ一台の場合なら、どうにもならないのです。
オンラインのやりとり、映像、画面共有、声などは、受け手の環境と送り手(話し手)の意識によってほぼ決まる!
と、覚えておいた方が良いでしょう。
ハード面では予算などの限界があります。ではどうするか?
そこで出てくるのが「あなたの声」なのです。
声周り=相手に対しての必要不可欠な心くばり
これからの時代、用途や目的によって声を使い分けることをするべきでしょう。
- オンライン会議やオンラインプレゼンの時
- オンライン講座やレッスンの場合
- 電話で話す場合
- 仕事仲間との対面会話
- 親しい人とのおしゃべり
- その他
もはや、ボイストレーニング=歌が上手くなることだけではないのです!
いろんな場面で適所に使い分けられる声。声を扱うプロが当たり前にやっていることをかみ砕いて行なうことで、あなたの伝え方伝わり方、コミュニケーションは最低でも6倍良くなるのです。何故6倍かというと、話し方に必要不可欠な6つのことを一気に意識できるからです。
声を使い分けるためには、
声そのものを良くすること
はもちろんですが、さらに
あなたの発している声周りの環境(周りの雰囲気)はどうなっているか?
気をつけて観察しないとなりません。
この声周りの環境のことを専門用語で「パラ言語」といいます。
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このパラ言語、オンラインで行なう場合の再定義づけをすると、相手に対しての必要不可欠な心くばりだと考えています。
リアルとの使い分けは次のような感じです。それでは見ていきましょう。
声の高さ
リアル対面で低目の声でボソボソと話すタイプの人は、オンライン上では少し高目の声から入っていった方が良いでしょう。聞き取りにくいからです。
ただ、高めの声で発話出来たとしても、文末(述語やモダリティの部分)が、いつものクセとして出てしまい、ボソボソッとなりがちなのです。
これはトレーニングで直さないと直りません。
声の強さ(大きさ)
逆に声の大きな人はどうでしょう?一見良いとも取れますが声が低くボソボソタイプの人より厄介なことが出てきます。
リアルの対面と同じような声量で話していると、Zoomアプリが過大な入力として検知してしまいます。もちろん、お使いのマイクがPC内臓か?外付けか?機械的なスペックにもよりますが、過大入力の場合、抑え込み過ぎて聞こえなくなる場合もあるんですね。
声の強さで押すよりも声を鳴らす、大きな声でなくても心地良く響く声、マイクのりの良い声をまず作らないとなりません。でないと、相手のスピーカから出た音声が怖く威圧感のある声に聞こえる場合だってあるのです!
話すスピード(緩急)
間をとらずに話す方や早口気味の方は特に注意してください。
対面の時と同じようにポンポンと話していくと、相手側、もしくは自分側での無線LANの調子が悪いい時、無線障害の起こった時に相手に過度なストレスがかかります。
途中で固まって落ちたときのためのリスク管理として、
-
- 緩急をつける
これも何度も何度も練習しないと体が覚えてくれません。それでも
このテンポ(速さ)で話して、どこがいけないんだ!?
と思う方は、同じフレーズ、特に大切な部分、キーワードとなる部分を繰り返してください。何回繰り返すのかは?その時のZoom会場の状況次第です。
間(ポーズ)
間に関してはオンラインを行なう方全員が研究して頂きたいくらいです。まあ、あまり言うと押しつけ押し売りになるので止めておきますが・・・。(笑)
さて、早口気味の方で間を上手く有効活用している方は、小泉進次郎さんでしょう
-
- 間をとってゆっくり目に話す
ということがオーソドックスだとしたら、早口気味にたたみかけてスゥッと間をとる。ゆっくり入っていき間を繋ぐ。とにかく間のバリエーションが多い発話ですね。
▼男性の四天王+ワン
▼間について、似たような記事はここでも書きました。
資料の見せ方
伝わり方ということに関係してくることで資料の見せ方というのがあります。これは賛否両論別れているんです。直接声とは関係ないことですが、どちらかというと「伝わる」方に密接にかかわってきますので載せておきますね。
❶の画面写真
1枚に情報をシンプルにのせています。受け手側はPCだけではなく、iPadなどのタブレットやスマホの人もいることから、フリップ1枚の中にあまり詰め込まない方が良いらしいのです。ある意味納得しました。
❷の画面写真
ビジュアル重視で通常のOHPに映し出すやり方に近い作り方です。予めpdfファイルを配布して画面を見せる場合などは、相手はpdfを見ているのでOKなのでしょうが、即その場でダウンロードできない端末もある為、賛否両論になります。
ミーティング、講演、レッスン中に、参加者にファイルを送信する必要がある場合には、Dropbox、GoogleドライブやOne Drive等を使って、ファイルを共有することも選択肢のひとつです。
まとめ:パラ言語に注目しよう
高さ、大きさ(強さ)、緩急、間
について特に大事なことをお伝えしました。この4つは何気ない話し方のクセとして出やすい部分でもあります。気をつけていなければ本当に分かりません。でもちょっと気をつけてコントロールすることで、オンラインでのストレスを減らすことが出来ればよいと感じています。
こういったことを知っている人はほんの一握りなのです。
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