卒業です

graduate スクール探しと受け方の達人

3月は卒業のシーズンです。卒業式を済まされたみなさん、卒業おめでとうございます♪日本では3月から4月が年度替わりとなります。

さて、時々尋ねられるんですが、

Aさん
ボイストレーニングに卒業ってあるんですか?
Bさん
「トレーニング」ですし、自分が納得するまでしないとならないので「ない」と思います。
Cさん
専門学校では2年で卒業なんですがね。

今回は、ボイストレーニングの卒業について触れていきましょう。

ボイストレーニングに卒業ってあるの?♪

ボイストレーニングの卒業は、担当のトレーナーと生徒さんであるあなたとで決めてください。

それしかありません。ただ、これはあくまでマンツーマンレッスンの形態であって、グループレッスンや何かの資格取得の場合はこの限りではありませんね。

受験対策のようなコースは、受かれば卒業ですし落ちれば再受験ということになりますから(本人がその気であれば・・・の話ですが)

大きくザクっと、卒業ありなしで見ていくことにしましょう。

卒業がある場合のレッスン形態

形態でいうと、グループレッスンが多いです。

専門学校、音楽スクールや俳優養成所のコースの中で、予め決まったカリキュラムとなるプログラムが多いようです。

期間は1年~3年

予め目標が決まっています。その目標が達成出来たら「はい。終わり」になりやすいといわれています。それが相対評価といわれる試験だったり実習だったりもします。そこで優良可をつけられます。

中には、資格制度を設けていて、合格したら認定トレーナーとしての資格を与える。なんていうところもありますよね。

受ける人にとって外発的動機付けや道具的動機付けが刺激されれば、資格制度に飛びつきます。

卒業がある場合の問題点となる部分

実際のレッスンは大半がグループレッスンのため、方法論は同じです。
ところが、同じ環境の中で同じようなことを同じ量やっているのに、受け手側に習得の差が生まれます。

そこで、出てくるのが先生の好き嫌いです。この状態になってさらに続けた場合、実力が雲泥の差となってしまいます。好きな先生の科目は伸びるということでしょうなぁ。

これは伝え手側(トレーナー側)と受ける側(生徒さんや受講生)のマインドセットの温度差、心持ちの差となって出てきます。

先程資格制度のことを書きましたが、資格制度の問題点もあるにはあります。送り手側はブラッシュアップをどのように行なうのか?受け手側は、一度不合格になったら再受験する意思があるかどうか?です。

時々、一度受験して失敗したら、結果の出ないことを人のせいにする人がいます。自分で責任はとらないくせに、講師に責任を押し付けてくるのです。

資格取得そのものが目的ではない!資格を取ることが目的ではなく、資格を取ってからどうするのかが大切ということを忘れてしまっている例です。

認定講師制度のある資格の場合、他の合格者よりも抜きん出ないことには上手くゆかないでしょう。晴れて合格!認定された時点で他の同じことが出来る人たちが、横一列でたくさんいるわけです。One of themからどう抜け出すのかが次の課題。

あなたにとって良いボイストレーナーとは
あなたにとって良いボイストレーナーとは?♪ よく、音楽活動だけをしている人が、ボイストレーナー、スクールの非常勤講師として働いている場合があります。 その上で、どの先生が過去にどんな有名なアーティストのサポートをしたのかといった経歴を載せているスクールもあります。 それはそれで素晴らしいですね。音楽...

卒業はトレーナーや生徒さんに一任の場合

形態でいうと、マンツーマンレッスンがほとんどを占めます。

この場合、トレーナー側は敢えて「いつ卒業です」とは言わない方が多いです。

期間は、相談しながら決めます。どのくらいの期間かかるんだろう?

それはあなた次第です。

その世界で突き抜けるためには、かなりの時間を必要とします。

どうせ同じ時間をかけるのであれば、あなた自身の強みを生かせる分野で年月をかけた方が良いでしょう。しかし、その分野を見つけてみても深掘りすればするほど、設定するゴールは、どんどん遠のいていきます。何故なら、次の目標を自ら見つけると、自然と目標は高くなるし、楽しくなるし、続けられるからです。それが自律ということに繋がるのではないでしょうか。

中退

写真は、SNSより「引用」

よく、個人レッスンで

継続できない生徒さん
ボイトレ、歌は卒業しました。

と言ってくる人がいます。それは卒業ではなく、上の写真のように中退でしょう。良く分かる気がします。何故なら言外の意味は「逃げ」として言っているからです。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190317-00010005-sportiva-spo

こういった人は無理なく程よくやっていると、すぐに飽きがきます。
大切なことは、自分で立てた目標を地道でもコツコツと続けていける時、成果が出ているのではないでしょうか?

つまり、納得・継続・苦にならないの三拍子です。

そこに三歩進んで二歩下がる状況があってもいいのです。
そこに向き合えているということなので、
向き合えなければ、今の自分と付き合えないので。(はい。自分自身に対して鼓舞しています!)

学び方、習い方改革

いわゆる「社会人」といわれている人ほど、学ぶこと、習うことに対するアップデートが必要だと信じています。これ、とても大切なのに、あまり知られていません。また、知ってはいるけれど、知りたくないし知ろうともしないと蓋をしているのかもしれません。

  • 学ぶこと、習うこととは主体性を持ったもの
  • 盗んで覚える極意(昔の職人さんではないですが)

学びに対してのアップデートが必要!自立、自律の学び!社会人になると待っていても教えてもらえません。

  • 何故学んだり習ったりするのか?
  • 何を学んだり習ったりするのか?
  • どのように学んだり習ったりするのか?
  • 誰から学んだり習ったりするのか?

自分のできる範囲内ではやるのはもちろん、一段上のランクのことに挑戦してみる。そこで責任もってやるという行動が素晴らしいと感じています。

先生と生徒さんがこんな関係なら、お互いに成長できますね。

まず、優しさと甘さとを混同していない。次に主体者意識が芽生え、お互いの問題点を解決しようとしている。

前に失敗したことに意識を向けすぎると失敗するでしょう。過去にできなかったのではなく、今までできてきたことに対して得られた結果、効果、成果に意識を向けてみましょう。自分ができたことに意識を向けると、成長進化の度合いが分かるでしょう。

不確かさに翻弄されるのではなく、かといって楽観主義に陥ることなく、バランスをとりながらやっていくしかないと考えています。それしかないもん・・・。

イチロー選手について思うこと

昨晩(2019年03月21日現在)、シアトル・マリナーズのイチロー選手の引退会見がありましたね。皆さんイチロー選手に対してはいろんな想いや思い出があるでしょう。

日本で行なわれる試合で引退を決めていたというのは、イチロー選手ならではですね。

イチロー選手、これまで

室長
ありがとうございました。<m(__)m>

僕は「お疲れ様」とは言いません。それを言うと毎日のあなたの日課に水をさすことになるから。あなたも仰っていたように、今日も明日も明後日も・・・練習しているでしょうから。

だから、ありがとうございました。何がありがとうございましたって・・・

すぐに結果を求め、うまくいかない出来ない!と言い訳する僕たちに対して

誰にもできる小さなこと誰にも真似できないようなレベルとクオリティで続けることを教えて頂いたこと。

イチローさん
言葉にして出すことは、目標に近づく一歩。測りは自分自身の中にある。

本当にカッコイイです!

タイトルとURLをコピーしました