自主練・自己練は、いきなり思い立ってやろうとしても、効果は半減どころかほとんどないかもしれません。自主練・自己練をやる前にあなたなりの目標をみつけ設計をしなくてはなりません。でないとコミットできませ~ん(笑)
今回は、自主練・自己練設計のやり方のアプローチをお伝えします。参考にしていただき、取り入れられるところは取り入れてみてください。
自主練・自己練に必要なグッズの用意と設計ツール
自主練・自己練に必要なグッズとは、ICレコーダー、又はマイクです。
そして、自主練・自己練に必要な設計ツールとは、ワンバイブスでお渡ししている8つのアプローチによるマトリクスチャートです。
これらふたつを使いこなすことで、
- あなたの自主練・自己練は自分自身で管理をすることができる。
- また、ある程度の期間やったら担当トレーナーにチェックをしてもらう。
- 自分自身のチェックとトレーナーのチェックとのズレを確かめることが出来る。
こんな流れで続けていけるわけです。
ICレコーダー、マイク
まず、あなた自身の声を客観的に聴いたり、場合によっては可視化したり、判断するために録音する機材が必要ですね。
10年位前までは、録音→チェックの専門ツールとしてICレコーダーが必要でした。今は別にお金をかけなくても、ボイスメモや録音用アプリなどをダウンロード→インストールすることで、手軽に使うことが出来ますね。必要なのはいつも使っているスマートフォンのみ。今のスマートフォンって、音質、画質共にすごくいいですよね。
ICレコーダーやマイクについては、関連記事でもそれらの重要性を記してあります。復習の意味で参照してみてください。
▼聴くことについての関連記事
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マトリクスチャートを使ってみよう
ワンバイブスでは、生徒さんにレッスンでマトリクスチャートを使用してもらう場合があります。これ、使った方が断然に伸びます。何故なら全体像が一枚で把握できるフローチャートとなっているからです。
この8マスにレッスンメニューを書き込んだりしていきましょう。これが設計のツールになります。
この時点で完全なものに仕上げなくていいです。考えてみれば完全でないので個人で練習するわけです。適宜修正をしながら続けていけばよいのです。判断に迷ったら相談してください。僕たちトレーナーは、そのためにいるのですから。
だんだん使い慣れてくると生徒さんの工夫でメニューだけではなく、感想や改善点を記入していけます。複数枚コピーをとって、
- 1枚目にはメニュー
- 2枚目の同じマス(ボイトレの項目)には、そのメニューをやった感想や改善点
- 3枚目の同じマス(ボイトレの項目)には、僕やトレーナーの一言コメント
こんな使い方をしている人もいますね。
▼マトリクスチャートについてはこちら
どの領域と段階でやっていくのかを決める
マトリクスチャートの「どの領域でやっていくのか」を決めましょう。欲張って全部の項目をやったところで底が浅くなりますし、なによりも
「挫折」にコミットしてしまいますww
初級であれば、レッスンでやったことの復習をしながら担当トレーナーと相談しながら決めていきます。また、初級のあなたでも、問題点や課題を探す場合には、2~3項目に絞ってやってもよいでしょう。
ここで考えるヒントとなることをお伝えします。
発達順序でいくのか?それとも習得順序でいくのか?を決めておきましょう。
【引用】
ボイストレーニングで「声」を「獲得する」ということボイストレーニングで「声」を「獲得する」ということボイストレーニングで「声」を「獲得する」とはどういうことでしょう?今回の場合、ただ単にカッコよさそうだと好き勝手に選んで、「獲得する」と書いているのではありません。 少なくとも 獲得 習得 学習 この3ワードの関係で話を進めていきたいのです。 このように書くと または こう感じた方は、日本語教師の方...発達順序:あるひとつの項目や機能を習得する場合に、間違えを含めて通る伸び方のプロセスです。例えば、語学でいえば、現在完了形のマスター。ボイトレでいえば腹式呼吸のマスターです。図でいうと上に向かう矢印(①)です。
習得順序:語学でいえば様々な文法項目が習得される順序のことです。ボイトレでいえば、身体使い、呼吸法、リズム、発声などの項目が習得される順序です。図でいうと右に向かう矢印(②)です。
以上のアウトラインを設計、、というと大げさですが、やってから自主練・自己練をやった方が結果にコミットできるに違いありません(笑)