日本語と英語の歌 言葉から見るオモシロイ関係

tongue twisterボイトレジム

日本語の滑舌を良くしたい。

早口言葉や外郎売などの台詞を流暢に読みたい。

また、英語の歌をカッコよく歌いたい。

英語の発音をが良くしたい。

こんな課題を抱えて、練習しているあなたもいることでしょう。

 

日本語、英語、共に言語の音や構造が違いますが、切り口となる部分は同じだった。

今回はそんなことに触れていきましょう。

これを知って、日本語の歌も英語の歌も歌えるようになってください。

そうなれるといいですね(笑)

こちらの記事も参考にしながら読み進めてゆくと、点が線に繋がるかもしれません。

必要な方はどうぞ。

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決め手はどちらの言語もリズム♪

早口言葉(英語ではtongue twister)だからといって、発音、特に単音や滑舌だけに意識をもってゆき過ぎると上手くいきません。

切り口となる部分というのは

✔リズムが土台となって、発音や滑舌に影響を与える

 

今回のポイントはこれです。

どんなにrの発音(ふるえ音[r])やthの発音(歯摩擦音[ɵ][ð])などが出来ていたとしても、土台となる言語特有のリズムを体感しないことには、歌っているときにグルーブ感が出てこないんです。

ここでは、アメリカ英語(米語)と日本語をとり上げ、日米の言語の対照をします。

【対照と比較】

言語学の世界では、比べるという意味を2つに分けて考えています。

対照言語学

ふたつ以上の言語を出どころや語族による関係などを考えずに比べてゆくことです。
全く違った言語どうしを比べることで、特性を調べていきます。
例えば、日本語とドイツ語、日本語と中国語などです。

比較言語学

ふたつ以上の言語を比べる場合、同じ語族や源を持つ言語どうしを調べていくことを指します。
例えば、ラテン語口語から分かれていったロマンス諸語(フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語など)が比較できる言語となります。

なので、このサイトでは、日米ふたつの言語を対照するという使い方をします。

リズムと言語の関係

それぞれの言語に特有のリズムがあります。

リズムのことや語のアクセントの復習もしておきましょう。

高低アクセントと強弱アクセントですね。

日本語高低アクセント音節の母音にアクセント
アメリカ英語ストレス(強弱)アクセント音節の子音から意識
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日本語の早口言葉を音節で考えてみると

以前、下のリンク記事で、モーラ拍単位の言語か、音節単位の言語か?

それによって言葉と音符のハメ方が変わるというようなことを載せました。

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拍(モーラ拍)とは、基本1文字1拍で時間としてのまとまりの単位のことを指します。

「キャ」等の拗音は2文字で1拍を表します。

音節(シラブル)とは、聞こえ方のまとまりの単位で、ひとつの母音を中心として音のまとまりが作られます。

さらに日本語の場合、foot(フット)というまとまりの単位 2拍+2拍=4 拍単位で音のまとまりを作っています。

早口言葉の練習をする時には、音節やフットのまとまりを意識しながらやってみるとよいでしょう。

詳しい事は担当のトレーナーに訊いてみてください。

ここで、幾つかの練習例を掲載しますが、ここに書いてあるやり方で、全ての方に対して効果の上がる保証はありません。ご了承ください。


練習 例
あなた
あぶりカルビ×10回

あぶりかぶり」にならないようにします。

音節の数は母音の数なので、6拍6音節になるんですが、

あぶり・カルビ

3連符を意識して、「あぶり」の方を少し強めに発すると言えるかもしれません。

あなた
商社の社長が調査書捜査×4回

これを音節単位で表すと

しょー・しゃ・の・しゃ・ちょー・が・ちょー・さ・しょ・そー・さ

11音節になります。

ところが、アクセントの頭高型(商社、捜査)と平板型(社長、調査書)の語の順番が、スムーズな発語に邪魔をかけているんです。

間違えやすい部分は

社長が、「しゃしょー」

となったり

調査書捜査が、「ちょーさしょしょーさ/ちょーさしょしょーしゃ」

となりやすいことです。

しょーしゃ・しゃ・ちょーちょーしょそー

ボールドの太い文字強めに、小さな文字は弱めに(リダクション)して言ってみましょう。

ポイントは調査書のところで、強さと高さに混乱が起きてしまうことです。

アメリカ英語の場合、お餅と小さな団子?!

この

「商社の社長が 調査書 捜査」を

外国人っぽく「商社の社長が 調査書 捜査」を言ってみてください。

これは、フォリナートークといって、母語話者が外国人に対して行なう工夫した話し方のことです。

ゆっくり話したり、文節や単語で区切って話す。短い文で話すなどありますが、時として外国人なまりの日本語で話してしまうこともあります。

これを真似てみるのです。

やってみると上手く出来る生徒さんが何人かいます。

一体これはどういうことでしょう?

 

つまり、

強調されている部分が伸ばされる
弱い部分(リダクション)は速度を速めて言う

といったことがアメリカ英語だけではなく、日本語の滑舌練習にも役立つということです。

生徒さんには、強調されて伸ばされる部分お餅弱められる部分お団子と説明していますが・・・。


◆(アメリカ)英語のリズムの特徴

  1. 強く(ストレス)入る音節は、子音から強く入る=子音のアタック
    ▼話す・読むボイトレー方法はプロソディの練習から〈下のリンクページ参照〉
  2. 子音から強く入る直前の音にタメができる
  3. 大きな拍の入らない母音は曖昧化する
  4. リダクション(減速、縮小)は、ストレスの入る音節のすぐ前の音が弱くなる

話す・読むボイトレ-方法はプロソディの練習から
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もうご存じだとは思いますが、特にアメリカ英語の場合、3.そして4.と関係している部分に、リンキングといった音の繋がりも絡んできます。

これも大切になりますね。

【リンキング(linking) 】

単語と単語のつながりをひと息で発音することで、音節の結びつきが発生することをいいます。
英語(米語) を話したり歌を歌ったりする場合、隣りあった音の影響で音声が変化することがよくあります。英語の場合の音声変化は大きく分けて次の3つがあります。

1)連結・接触(liaison) リエゾン

フランス語から借りたことば。元々は男女間の密通、密会の意味。フフフ♪
意味のまとまりのある複数の単語を区切らないで発音することです。
音声がひとつのまとまりのように聞こえます。
[n +母音] in an hour / one of them / made in England
[r +母音] after all / a pair of / far away / Close your eyes.
[その他] put it off / think about it / pick it up / come on / I’m fed up with it.

2)同化・適合(assimilation) アシミレイション

音が隣りの音に似たり同じような音になることです。
①リンキングで動詞や助動詞、否定語の後の音が短縮される。
I’m / there’re / you’ve / he’s / I’ll  / you’d better
②適合で前の有声音子音が無声化される。
have to / be used to / be supposed to / of course
③前後の音( 音素、音韻) の影響で同化して別の発音になる。
[動詞/ 助動詞+ to]want to / be going to / rock’n’roll(rock and roll)
[t/d/s/z + j] Nice to meet you. / I need you. / Would you ~? / as you kow /
Bless you.

3)脱落・省略(elision) イリジャン

隣りの音が同じ子音、または同じ種類の調音の場合、前の単語の音がなくなってしまいます。
[ 子音+同じ子音] next train / past time / cold drink/ take care
[ 子音+似た者子音] next change / next stop / enjoying good time


練習 例
あなた
How much wood would a woodchuck chuck if a woodchuck could chuck wood? × 4回

ウッドチャックが木を投げられるのなら、何本投げるんだろう?

これ、結構有名な滑舌練習文です。

wとchの繰り返しのため、唇が相当疲れます。何故なら日本人はあまり唇を丸めて発音しない傾向にあるからです。

先ほど載せた(アメリカ)英語のリズムの特徴を確認しながら、はじめはゆっくりと。

そしてだんだんと発語のテンポを上げて言ってみてください。

早口言葉というんですが、早口言葉は、早口で言わない方が音の粒立ちが良く流暢に早口に聞こえるものです。

お試しあれ(^^♪

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