ボイストレーナーの実情を暴く(第8回)

school_choice8_abakuスクール探しと受け方の達人

前回の続きです。今回はトレーナーのことを深堀していきます。

▼前回の記事はこちら

ボイストレーナーについて(第7回)
今回からボイトレ業界で働くトレーナーの実情について公開していきます。 体験レッスンの内容と同時に気になるのが担当のインストラクター、ボイストレーナー、講師(呼び方はさまざまですが、ここでは、以下トレーナーという呼び方に統一します)ではないでしょうか?逆から言えば、体験レッスン担当のトレーナーに...

6-2.トレーナーの実情はこうです!

トレーナーの実情を幾つかのタイプによって分けていきます。

これが実情であるという事実をまず受け止めてください。

かけ持ちトレーナー

実は、ボイストレーナーとして働いている方の7割以上が、他のスクールや教室とかけ持ちをしています。音楽の別分野の仕事、また音楽とは関係のない別業種の仕事もしていて、ボイストレーナーとしても働いているというのが実情です。そうしないと生活できないからです。

 

同じトレーナーが違うスクールに在籍といった事情もあります。スクールや教室のカラーは異なるけれど、やっているレッスンはAスクールもBスクールも、それほど変わっていない場合があります。これが現実!でもスクールによってレッスン代は違う!

 

ほとんどのトレーナーが「何時間いていくら」といった時給で算定するのではなく、「レッスン単位でいくら」といった出来高制です。
トレーナー業としての社会的な地位は、まだまだ低いと言わざるを得ませんね。(涙)

 

スクールの専属講師という場合もありますが、そういった方は師匠となるトレーナーのメソッド命で、その方法で上手くなった。また、その師匠の人柄に惚れて弟子入りして働いている場合がほとんどです。こういった場合は、その方法のみを伝えることで生徒さんを伸ばしていきます。

また、大手スクールのチーフトレーナーとなれば、ある程度は給与の保証はきくからと判断して仕事をする人もいます。そこに生徒さんに対しての想いがどれだけあるのかは、聞いてみないと分かりません。

アド・トレーナー

広告塔として名前が挙がるトレーナーという意味で造語として使っています。
キャッチー・トレーナーとでもいいましょうか。例をいくつか挙げてみましょう。

 

  • ○○請負人!このトレーナーにつくとグンと上達。

それは、正しい(笑)腹式呼吸だったり、リズムだったり、ピッチだったり、英語の発音強化等、何かの項目やテーマに特化した内容をレッスンします。まるでスペシャリストのような先生です。

ただし、ボイトレの項目(WHAT)は繋がっていますので、リズムと呼吸、発声とピッチ、ピッチと発音など、複数項目をトレーニングすることのほうが多いです。

▼ボイトレジム「ボイストレーニングの基本項目」を参考にしてください。

ボイストレーニングの基本項目-総括
ボイストレーニングで「やること」8つのアプローチ♪ ボイストレーニングは、腹式呼吸と発声だけやればよいのでしょうか。スクールや教室によって明確にしている所とそうでない所があります。また、独自のメソッドややり方を打ち出している所もあります。 マトリクスを描いてシンプルにしていくと、ボイストレー...

 

  • 「19××年、○○レコードよりメジャーデビュー」したトレーナー。

確かに生徒さんは集まるでしょうねぇ。でも、有名だからこそ、受けたい日時でレッスンが受けられないことの方が多いんですよ。休講ばかりになることだって考えられます。

また、その人がライブなど演奏の割合がお仕事として多い場合、ボイトレレッスンをしている時間は余りないように感じるんですがねぇ。

 

  • 教則DVD、教則本出版トレーナー

この教則DVD、教則本がそれこそ「広告」となっている例です。いろんなメディアにも紹介されるので、それはもう、受けたくなる人もいらっしゃるでしょう。

ご自身の行ってきたことを後輩に伝えていきたい。後世に残していきたいといった素朴な動機から、有名になりたい、全国展開したい、儲けたいといった外発的、道具的な動機づけから出版したがる方もいらっしゃいますね。

 

  • 過去に有名な歌手やタレントを輩出したトレーナー。

▼こちらのページをご覧ください。

良いボイストレーナーとは
あなたにとって良いボイストレーナーとは?♪ よく、音楽活動だけをしている人が、ボイストレーナーとして、またスクールの非常勤講師として働いている場合があります。 また、どの先生が過去にどんな有名なアーティストのサポートをしたのかといった経歴を載せているスクールもあります。 それはそれで素晴らしいです...

 

名選手、必ずしも名監督ならず!

良いトレーナーと言われる人は、あくまで受ける側、生徒さん側の目線で判断するものでしょう。例えば、演奏活動、歌う活動はしているのに、教える、伝える活動は未知数の場合、トレーナーとしての判断基準は、それは、人によって違います。

「教え方がよければイイ」

 

はい。そうなんですよね。次回は、その教え方という部分にフォーカスをしたトレーナーのスキルに触れていきましょう。

トレーナーのスキルとレッスン(第9回)
前回は、トレーナーの実情についてお話しました。 ▼こちらを参考にしてください。 さて、人に何かを教える、伝えるという仕事は大変です。何年やってもそう感じます。生徒さんの潜在的な記憶(これを手続き的記憶といいます)と対話しながらのレッスンですから、身体の使い方、喉の使い方、...

 

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