歌う前のウォーミングアップ そのタイミングは?

warmup ボイトレジム

歌う前のウォーミングアップは大切だということに異論をはさむ人はいないでしょう。

今回はそのウォーミングアップについて考えてみましょう。あなたは歌う前のウォーミングアップにどのようなことをやっていますか?

いきなり「ワ~~♪」と歌い出すことは、喉に負担がかかるばかりか心理的にも良くありません。出した声も不安定になってしまいます。

ここではウォーミングアップに何をやるか?どんなメニューをやるかといったマニュアルとしてのそれこではなく、状況や状態別のウォーミングアップのことを書いていきます。

ウォーミングアップ(状況や状態別)♪

ウォーミングアップといえば、ストレッチと結びつけて考える人が多いのではないでしょうか?確かにボーカリストは身体が楽器です。ストレッチをして体をほぐしておけば声も出しやすいでしょう。

ストレッチについての内容は、以下の記事を参考にしてくださいね。

何はともあれ、まずやらなければならないこと
ストレッチとフォームづくり♪ まずやらなければならないことはふたつ。それは、 ストレッチとフォームづくりです。 順番からいうと、ストレッチを行ってからフォームづくりをするんです。 フォームづくりって何? フォームは型と訳されますね。ただ形から入っていくとその形をキープしようと懸命になって、逆によくな...

僕は、ウォーミングアップの中にストレッチがあると考えています。逆にいうと、ストレッチってウォーミングアップだけのためにあるのではありませんからね。

【ストレッチ(解剖学としての見地)】

体のある筋肉を良好な状態にする目的でその筋肉を引っ張って伸ばすことをいう。筋肉の柔軟性を高め関節可動域を広げるほか、呼吸を整えたり、精神的な緊張を解いたりする。筋肉を解剖学的に見ると、多くの場合骨から骨へ起始し、停止しています。
物理的に筋肉(骨格筋)の起始と停止を遠ざけて、筋繊維を伸ばすことを言います。
人生の不安をリハビリする⁉未来の理学療法士の正しい働き方

ここで大切なのが、このウォーミングアップをどのタイミングでやるのか?

ということです。

読者のあなた
え~!歌う前って言ってたじゃないですかぁ!

室長
はい。それはそうなんですが、ここでは以下の文脈に絞ってくださいな。

ここで大切なのが、次のふたつからどちらを選択するのか?なんです。

  1. レッスンの導入部分でウォーミングアップとしてやる
  2. レッスンの前にウォーミングアップとしてやっておく

レッスンの導入部分でウォーミングアップとしてやる

この場合、入会して間もない生徒さん、特にボイストレーニングは初めてやる生徒さんに対して、レッスンの導入部分でウォーミングアップとしてやっています。

トレーナーによってはここに時間をかけて、結果ワンレッスン分の時間を費やしています。それだけ大切なことだからです。

レッスンでよくやっていることは次のようなメニューです。ひとつの例として取り上げておきましょう。

歌う時、喉にかかる負担の外し方とは
歌っていると、どうしても声が気持ちよく出せず、喉に引っかかる場合ってありますよね。 高い声を出すときに首周りが緊張して上手く出なかったり、体の余分な所に力が入っていると響かせにくくなります。 裏声やファルセットで歌う事が出来ればいいんですが、換声点(ブリッジ、ブレイクポイントとも)やフェリンジャル(...

また、ボイストレーニングのレッスンに慣れてきた生徒さんでも、レッスンの導入部分でしっかりとアップを行なっている場合があります。仕事が忙しく、レッスンの中でしっかりとやりたい。宿題や課題をやる時間がないので、レッスンひとコマの時間を充実させたい。そんな生徒さんもいらっしゃるからです。

もちろん、個人練習できる時間を作ることが出来れば、それに越したことはありません。練習が全ての不安や伸び悩みを解決できるからです。直ぐには解決できないまでも、そのヒントを見つけることが出来るからです。

レッスンの前にウォーミングアップとしてやっておく

生徒さんの中には、レッスンの前にウォーミングアップを行なう人もいらっしゃいます。

レッスンは、自分がこれまで練習してきたことを担当のトレーナーに披露する。

そんな意味合いも含まれているという認識に立つと、レッスン前のウォーミングアップというのも大切だと頷けるでしょう。

どちらかというと、レッスンに慣れてきた生徒さん、コースを問わず声を探求しようと意欲的な生徒さんにやっていただきたいなあ。このように考えています。この場合、幾つかのメリットが挙げられますね。

レッスンの中でのウォーミングアップの時間が省かれるため
そのため、空いた時間で新しいメニューや項目を習得できる
その結果、新しいことがどんどん身につく

生徒さんの中には、ウォーミングアップとして課題曲、またはそれ以外の曲を選び、軽めに歌ってからレッスンにくる方も・・・。

読者のあなた
え~!ウォーミングアップでしょう?!歌うの??

という疑問もあるでしょう。しかし、モノは考え方です。

ヒトカラ(ひとりでカラオケ)の場合、歌いたい曲のキーを下げてリップロールやタングトリルで歌うということも、素晴らしいウォーミングアップとしてのメニューなのです。

その生徒さんは、曲をランダムに選んで歌っているということなんですが、

曲の選び方はどうするか?
リップ、タングで歌うのか?
詞を入れて言葉で歌うのか?
何曲ぐらいでやめておくか?
この場合やってはいけないことは何か?

など、担当トレーナーと一緒に考えれば、その生徒さんならではのボイトレメニューを作ることが出来るワケです。

生徒さんと一緒に意見交換をしながら、メニューを確立させていく。そんな作業をしていくことも、お互いに充実した時間になりますしね。何よりも自律学習が出来ますし、最終的にはパフォーマンス向上にもなります。

声を整えるためのウォーミングアップ

さらに、声を整えなければならない状況の時もあるでしょう。

どちらかというと予防よりも調整ための練習といった意味合いの強いウォーミングアップです。

声を良くすることばかり考えない
ボイストレーニングをやっていれば、声は良くなる! 確かにそれはそうです。 ボイトレを習う人もそれが目的で通っているわけですからね。 入会してレッスンが始まるとですね、声を良くしようと頑張りすぎて、かえって伸びを邪魔している可能性がある生徒さんにお目にかかります。 何故そんな事が起きるのでしょうか? ...

このような場合、声を整えるためのウォーミングアップをしましょう。また、ウォーミングアップそのものが、マイナスの状態からゼロに戻す。体がそんな状態の時もありますよね。

例えば、風邪の治りかけ。花粉症。肩凝りや体をほぐさないとならない場合などです。

女性のためのメンテナンスボイトレ
今回の記事は、ワンバイブスの女性トレーナーにお願いしました。 女性ならではの視点から、そして女性の皆さんにとって向かい合わなければならないことを書いていただきました。これは、男性も理解を示さないとならないことなのです。 女性を知る!? 皆さん、こんにちは!さて、いきなりこんなタイトルがついていると、...

あなたが、担当のトレーナーとのレッスンに臨むとき、以下のような内容も知っておくと、そのバランスをとりながらレッスンができるでしょう。

それは、当たり前のようにやっていることを身体と対話をしながら確かめ直してみるのです。声を出す、歌う時に、どうすればするほど身体は歪んでくるのか?

興味が湧いた方は、クリックしてその状態を知っておいてください。

ボイトレをやる時、知っておくべきカラダのこと(その1)
僕が常々ボイストレーニングを行っていて思っていることがあります。 それは、次のようなことです。 自分自身の身体をもっと知っておこう♪ ということでした。 「でした」と過去形を使うのは意味があります。 昨年(2016年)、大病を患ってしまったからです。 身体のケアをやろう、メンテナンスをやろうと皆さん...
ボイトレをやる時、知っておくべきカラダのこと(その2)
さて、今回から身体についての大切なことをお話していきます。 ボーカリスト、シンガー、表現する人は誰でも知っておいてください。そして自分の身体と対話しつつ活用してください。 ボイトレを習っている人なら知っておくべき身体のメンテナンスなんですが、確実にボイストレーナーも知っておくべきことと言い換えること...

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